上秦野林道

<<上秦野林道の概要>>
(1)総延長:当初計画3200m 実施2710m 490mを残して中止。
(2)道路幅:4.0m 車道3.0m 路肩0.5m
(3)工事開始年度:平成3年  工事終了年度:平成10年
(4)起点:秦野市三廻部
(5)終点(当初計画) 松田町 寄(やどろぎ)
(6)利用区域内の森林:針葉樹61ha、広葉樹79ha 
(7)合計140ha 全て民有林 -クリック-表丹沢県民の森と上秦野林道
<<上秦野林道の特徴>>
(1)その全てが表丹沢県民の森の中に開設された。
**表丹沢県民の森を縦断するように計画された上秦野林道の開設は1998年度工事で終了となり、
以降の松田側への峰越えは中止となった。 -クリック-1997年11月の神奈川新聞報道
**1999年3月末で終了した。1998年度工事で新たに200m開設され、 林道終点部には、車廻しが造られた。
**この林道は、針葉樹に対して長伐期に移行するための間伐作業を行い、広葉樹に対して受光伐を行う ために開設された。しかしながら
(1)開設された林道の周辺には針葉樹は非常に少ない。
広葉樹については、林道の開設により失った樹木の方が多いのではないか。
(2)県民の森内に作られた散策道、炭焼き跡地などが林道で破壊された。
(3)崩壊しやすい急傾斜地が多い。林道を歩くハイカーに危険である
(4)土砂で沢が埋め立てられてしまった。大雨による土砂崩壊の危険はないのか。 など問題が多い。
上秦野林道
写真上:上秦野林道 終点(中止点付近)
上秦野林道
写真上:上秦野林道

水無堀山林道

2000.9.22、水無堀山林道整備事業県中止を決定

農水省は9月22日、与党による233の公共事業見直し対象のうち、 同省所管の70事業のうち未発表の63事業を発表 、この中にクマタカの生息調査の為に昨年度から工事を中断していた表丹沢の 「水無掘山林道整備事業」が含まれていた。これを受け県は9月22日 、同事業を今年度末で中止することを決定したというもの。クマタカ調査のための2年間の中断の上に、 公共事業見直しという、中止するに格好の理由がついたというところだろう。いづれにしても、 上秦野林道の中止に続き自然環境の保全を求める私たち広範な運動の成果の一つである。  同林道は、計画路線長5260mで総事業費13億円、半分を国が出す国の補助事業。 1998年末までに1700mを開設、大倉尾根の見晴茶屋のすぐ下まできていた。

*全体の概況 水無堀山林道は大倉尾根を東西にまたがって計画された全長5260mに及ぶ林道である。 1992年の着工から昨年度(1998年)160mの開設で大倉尾根の西側部分1700mの開設が完了した。 今後は、大勢の県・市民の要求の中、クマタカの生息環境調査を理由に今後2年間凍結されることになっている。

(1)全体計画:5260m H4−H16(1992−2004年)    途中大倉尾根トンネル部120m
(2)最高海抜高度:約620m
(3)森林面積:針葉樹175ha、広葉樹463ha
(4)開設状態:1999年3月で1700m  H10年度分:160m
*1999年3月に終わった1998年度開設160mで、林道は大倉尾根の見晴茶屋直下 、見晴茶屋に声が届くほど大倉尾根登山道のまじか達している。
*急峻な斜面部分に開設されたため、谷側は高いコンクリート壁、山側は急な掘削した斜面が  露出している。専門化が設計しているのであろうが、大雨による斜面崩壊の危険を感じる。
水無堀山林道
写真上:表丹沢県民の森からみた水無堀山林道(中止点付近)
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